「世界文化遺産」杭州の西湖

 

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2011年6月24日、杭州の西湖はユネスコに「世界文化遺産」と選定され、中国の41番目の世界遺産、29番目の文化遺産となった。 

西湖は今までの仏教文化、道教文化及び忠孝、蔵書、茶禅、印学等の中国悠久な文化と伝統の発展と伝承に特殊な証明を提供した。これは中国歴史文化のエリートが「天人合一」と「情を山水に」という中国山水美学理論の下で設計した景観の傑作であり、十何世紀以来、中国伝統文化エリートの心故郷で、各階層の人々が世代に憧れる人間の天国でもある。 

西湖の自然山水は「西湖景観」の自然キャリアと構成の要素である。湖の水は山々に頼り合い、緩やかな山々は馬の蹄の形で西湖の南、西と北側に広がり、山々に囲まれる湖の水は枯れなく静かである。ユニークな山色と巧みな手入れの美との結び合いで、「好山好水看不足,马蹄催趁月明归(良い山水が見ても足らず、早く観ても月昇る前は帰らぬ)」のような感じをさせられる。

 

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西湖風景名勝区は、面積60平方キロ、開放景勝区と重点文物保護単位は百ヶ所余りにのぼり、どの風景をとっても一幅の絵画のようで絶景がつきない。南宋の時代に有名な「西湖十景」が言われ始め、後に新朝の康熙、乾隆両皇帝の題字による勅碑が刻まれ、今日まで伝えられている。最近はまた「新西湖十景」が選ばれたが、この二十景以外にも風景明媚なところは数え切れない。
西湖に浮かぶ孤山、蘇堤、白堤そして三つの人工の小島は観光客必見の地であろう。また林の中に見え隠れする霊隠寺、飛来峰の摩崖仏、岳廟、六和塔、浄慈寺などの旧跡も観光客のつめかける名所である。
このほか、湖をめぐって連なる呉山、玉皇山、宝石山等の名山、龍井、玉泉等の名泉、石屋、煙霞、紫雲等の洞穴。また花港観魚、曲院風荷、柳浪聞鶯等の名園、全て独特の風格と美を感じさせる。

 
平湖2
平湖1

 【特色】月を見る三つの名所の一つであり、春夏秋冬であろうと、曇り、晴れ、雨、雪の日であろうと、湖の景色を満喫できる最適の場所である。

【景勝】御碑亭、茶楼、平台、八角亭、湖天一碧楼

断桥2
断桥1

【特色】宝石山、保俶塔とあわせて杭州西湖のシンボルとなり、冬には雪景色を観賞する最高の場所。断橋は「白蛇伝」の伝説に関わり、ロマンチックの色彩に富み、「三大愛人橋」の中で一番有名である。

【景勝】湖面、山景、「雪水光中」亭、御碑亭

曲院2
曲院1

【特色】「蓮」を中心にした大型公園

【景勝】迎薫閣、蓮陳列室、波香亭、花廊下、湛碧楼、石舟、密林区

苏堤2
苏堤1

【特色】西湖十景の中心。蘇東坡が杭州を治める業績の一つで西湖を疏浚した泥で作った長い堤である。西湖観賞の場所。

【景勝】御碑亭、夕陽亭、仁風亭、映波橋、鎖瀾橋、望山橋、圧堤橋、東浦橋、跨虹橋

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三潭1

【特色】「湖の中に島があり、島の中に湖がある」といわれている。西湖にある三つの島の中で、面積が一番広く、景色の一番美しく、また一番人気を呼んでいる三潭印月は、「小瀛洲」とも呼ばれ、「蓬莱仙島」にたとえられている。中国江南の水上庭園芸術の代表作となっている。湖の中にある800年前に造った石塔は高さ2mで、有名な三潭印月の主景である。球形の塔身は中が空で、周りに五つの穴が等間隔に並び、明月の夜に大きな蝋燭を入れる。「天上は明月ひとつ、水中は影三つ」が三潭印月の由来である。

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柳浪1

 【特色】主な景色は柳で、大型提灯祭が開催される。

【景勝】聞鶯園、友誼園、聚景園

雷峰2
雷峰1

【特色】西湖の北側にある宝石山の保俶塔と対称しており、南山景色の中の景勝地

花港2
花港1

 【特色】鯉と花を観賞する一番良い場所で、江南園林芸術と西洋園林芸術を結びつけた大型の公園である。

【景勝】御碑亭(盧園旧居)、蒋荘(馬一孚記念館)、紅魚池、牡丹園、紅杉林

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南屏1

【特色】日本曹洞宗と深い関わりがある南屏晩鐘は浄慈禅寺の重要な景勝であり、中にある大銅鐘は10071㎏もある。

【景勝】鐘楼、重修鐘楼記、銅鐘、仏殿の建物、運木古井

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双峰1

【 特色】湖に舟を浮かべ、遠くから山の景色を眺める。

【景勝】碑亭、双峰、山色わ眺める一番いい場所は湖心亭。ここから南高峰まで3.5キロ、北高峰まで4.5キロ離れ、両方の視角は50°で一目で満喫できる。