中国人っぽい中国語講座- 「马上」、「一会儿」、「回头」
Posted in “中国人っぽい”中国語講座 on 03/15/2012 06:43 pm by admin
「我马上就到」や「我一会儿就到」と言われて、あとどのくらい待てばいいか困ることがないでしょうか?
日本語にももちろん「すぐに」、「あとで」などの表現はありますが、高度産業社会の中ですでに計画性を重視して行動することが定着している日本では、「あと5分で着く」、「3時くらいに着く」のような特定の時間を伝えることが多いのに対して、臨機応変が好きといわれる中国人は「马上」、「一会儿」などのような不特定の時間表現をとることがはるかに多いでしょう。
そこで、今回は「马上」、「一会儿」、「回头」、日常生活でもビジネスの場でもよく使う不特定時間詞の時間の長さをいっしょに見てみたいと思います。
【意味】
1.「马上」:すぐに、ただちに。
2.「一会儿」:しばらくしてから。しばらくの間。
3.「回头」;後ほど、後で。
【時間の長さの比較】
中国人に「马上」は何分になりますかと聞いても、答えられない人が多いでしょう。
そもそも不特定時間を表す時間詞は、客観的な時間の長さもあれば、主観的な長さの感覚も入っていますので、一概に「5分」とか「10分」とか定めるられるものではありません。 客観的な時間の長さからすれば、下記の順位になるでしょう。
「马上」<「一会儿」<「回头」
つまり、「马上」は一番速いイメージです。
ただ、それは単独でみた場合の順位で、文脈や場面、それから話し手によって変わる可能性が大きいです。
【会話例】
一、 ==「你现在能来一下吗?」
①「我马上就去。」
②「我一会儿就去」
この会話では、明らかに「我马上就去。」がもっとも速いイメージです。 たとえ実際にかかる時間が一緒であっても、「马上」には「私は急いでいる」、「すぐ動く」という緊迫性がありますが、「我一会儿就去」にはそれがなく、ときには「ほかに仕事があるから、ちょっと待って」というニュアンスがはいっている場合もあります。
二、 ==「你能给他打个电话吗?」
①「我马上打。」
②「我一会儿打。」
③「我回头打。」
「马上」と「一会儿」の感覚の違いは会話(一)とほとんどいっしょですが、「回头」になると、いつ電話するかわからず、ときには電話しないかもしれません。
三、 ==「这个手续什么时候能办好呢?」
①「我们马上办。」
②「我们一会儿办。」
③「我们回头办。」
この会話では、もしかしたら、「我们一会儿办。」が一番速いかもしれません。
「一会儿」は「しばらくしてから」という意味ですので、「当日」という感覚があります。 それに対し、「手続きをする」、「研究する」、「検討する」など、もともと所要期間が長いことに関しては、「马上」と言っても一ヶ月以上かかる場合があります。なぜなら、この場合の「马上」には、「重要視している」と「通常の期間より短い」という意味を伝えるためのもので、実際の時間は把握しにくいです。 ちなみに、「我们回头办。」と言われたら、長い時間待たされる覚悟をしたほうがいいでしょう。
上記のとおり、「马上」、「一会儿」、「回头」などの時間詞だけでは、その時間が読めないので、その期間に基づいて計画を立てて行動せざるを得ない場合は、その答えを受けたあとに、一歩進んで、具体的な時間を聞きましょう。
場合によって「「马上」は「马上」だ」と抵抗されるかもしれませんが、仕事をうまく進めるには遠慮無用ですね。
◆品詞について
「马上」と「回头」は副詞で、「一会儿」は数量詞です。
どれも連用修飾語として動詞の前におくことができますが、動詞の後に使ってその動作の続く期間を表すことのできるのは「一会儿」のみです。
例:「请等一会儿。」(しばらくお待ちください。)
中国も計画を立てて行動することの重要性を認識する社会になりつつありますが、時間の感覚も文化の一部。その感覚の違いを少しでも理解できれば、お互いに気持ちよくコミュニケーションを取ることができるでしょう。
