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中国人っぽい中国語講座- 「马上」、「一会儿」、「回头」

 

「我马上就到」や「我一会儿就到」と言われて、あとどのくらい待てばいいか困ることがないでしょうか?

 

日本語にももちろん「すぐに」、「あとで」などの表現はありますが、高度産業社会の中ですでに計画性を重視して行動することが定着している日本では、「あと5分で着く」、「3時くらいに着く」のような特定の時間を伝えることが多いのに対して、臨機応変が好きといわれる中国人は「马上」、「一会儿」などのような不特定の時間表現をとることがはるかに多いでしょう。

 

そこで、今回は「马上」、「一会儿」、「回头」、日常生活でもビジネスの場でもよく使う不特定時間詞の時間の長さをいっしょに見てみたいと思います。

 

【意味】
1.「马上」:すぐに、ただちに。
2.「一会儿」:しばらくしてから。しばらくの間。
3.「回头」;後ほど、後で。

 

【時間の長さの比較】
中国人に「马上」は何分になりますかと聞いても、答えられない人が多いでしょう。
そもそも不特定時間を表す時間詞は、客観的な時間の長さもあれば、主観的な長さの感覚も入っていますので、一概に「5分」とか「10分」とか定めるられるものではありません。 客観的な時間の長さからすれば、下記の順位になるでしょう。

「马上」<「一会儿」<「回头」

つまり、「马上」は一番速いイメージです。
ただ、それは単独でみた場合の順位で、文脈や場面、それから話し手によって変わる可能性が大きいです。

 

【会話例】
一、 ==「你现在能来一下吗?」
①「我马上就去。」
②「我一会儿就去」
この会話では、明らかに「我马上就去。」がもっとも速いイメージです。 たとえ実際にかかる時間が一緒であっても、「马上」には「私は急いでいる」、「すぐ動く」という緊迫性がありますが、「我一会儿就去」にはそれがなく、ときには「ほかに仕事があるから、ちょっと待って」というニュアンスがはいっている場合もあります。

二、 ==「你能给他打个电话吗?」
①「我马上打。」
②「我一会儿打。」
③「我回头打。」
「马上」と「一会儿」の感覚の違いは会話(一)とほとんどいっしょですが、「回头」になると、いつ電話するかわからず、ときには電話しないかもしれません。

三、 ==「这个手续什么时候能办好呢?」
①「我们马上办。」
②「我们一会儿办。」
③「我们回头办。」
この会話では、もしかしたら、「我们一会儿办。」が一番速いかもしれません。
「一会儿」は「しばらくしてから」という意味ですので、「当日」という感覚があります。 それに対し、「手続きをする」、「研究する」、「検討する」など、もともと所要期間が長いことに関しては、「马上」と言っても一ヶ月以上かかる場合があります。なぜなら、この場合の「马上」には、「重要視している」と「通常の期間より短い」という意味を伝えるためのもので、実際の時間は把握しにくいです。 ちなみに、「我们回头办。」と言われたら、長い時間待たされる覚悟をしたほうがいいでしょう。

 

上記のとおり、「马上」、「一会儿」、「回头」などの時間詞だけでは、その時間が読めないので、その期間に基づいて計画を立てて行動せざるを得ない場合は、その答えを受けたあとに、一歩進んで、具体的な時間を聞きましょう。
場合によって「「马上」は「马上」だ」と抵抗されるかもしれませんが、仕事をうまく進めるには遠慮無用ですね。

 

◆品詞について
「马上」と「回头」は副詞で、「一会儿」は数量詞です。
どれも連用修飾語として動詞の前におくことができますが、動詞の後に使ってその動作の続く期間を表すことのできるのは「一会儿」のみです。

例:「请等一会儿。」(しばらくお待ちください。)

中国も計画を立てて行動することの重要性を認識する社会になりつつありますが、時間の感覚も文化の一部。その感覚の違いを少しでも理解できれば、お互いに気持ちよくコミュニケーションを取ることができるでしょう。

 

中国人っぽい中国語講座 -ほめるときも要注意「好」「不錯」「棒」の使い方

 

面子を重視する中国人は、ほめ上手だし、ほめられるのも大好きだとよく言われています。
中国人にとって「ほめること」はコミュニケーションの大切な潤滑油。特にビジネスの上では、ちょっとしたほめ言葉を使うだけで相手との関係が良くなり、交渉が順調に進むということもあるでしょう。
一方、ほめ言葉を間違えてしまうと、かえってお世辞や偉そうな口出しにしか聞こえず、仲が悪くなってしまうこともあります。

褒め言葉としてよく使われるのは「好」、不错」「棒」です。
今回はその使い方の注意点などをいっしょに見ていきましょう。

【意味】

「好」:よい。けっこうである。

「不错」:悪くない。なかなかいい。

「棒」:すごい。素晴らしい。


【程度の比較】

「好」、「不错」、「棒」、この三つの言葉のみで比較する場合、

「不错」<「好」<「棒」

という順番になりますが、修飾語によってまた順番が変わったりします。

【用法の注意点】

不错」と「棒」はより口語的な言い方なので、正式な場や公的文章ではほとんど使いません。

★「不错」も「棒」上から目線ですので、とくに親しい人でなければ目上の人に使わないほうが無難です。

※もし上司に向かって、
× 「您这个方案不错!(ご提案はなかなかいいです)」
と言ったら、上司は顔には出さないでしょうが、心の中では「なんだ、こいつは!」と怒るかもしれません。日本語的な「さすが部長、いいですね~」なんていうニュアンスはありません!こんなときは、
○ 「您这个方案真是太好了!」
という心から感激しているような表現なら問題ないでしょう。

ビジネスシーン以外の、ファッションや料理とかの雑談なら、そんなに気にぜず、気軽に使って問題ないでしょう。

「棒」はよく親が子供を、先生が生徒を「よくできたね」と褒めたりするときに使います。友人同士の間でも普通に使います

不错」単独でも使えますが好」「棒」形容詞なので、述語として使うとき、とくに比較の意味さえなければ、「很」、「非常」、「特别」などの修飾語が必要です。
×「这本书好」
「这本书很好」
この場合の「很」は「とても」という意味合いが非常に弱いです。

名詞を修飾するときの接続法もそれぞれ違いますので、気をつけてください。

○「书」
○「不错的书」
○「很棒的书」

「好」をメインに、一つの仕事の結果に対する、不評から称賛までの評価の常用言葉を程度の低い順(下に行くほど褒められていることになります。不評→賞賛)に紹介してみましょう。(もちろん、感じ方に若干個人差がありますが、参考にしてくださいね。)

很差(一番悪い評価)
不怎么样
不太好
还可以
不错
挺好的
很好
非常好
特别好(一番良い評価)


【会話例】

登場人物:
王明(主管、課長にあたる)
周红波(総経理、社長にあたる)
李燕(王明の奥さん)
王贝贝(王明の息子)

**************************************************************

(会議の後)

周波:你负责的新项目,进展情况不错嘛!

王明:谢谢您。您会上提出的意见太好了。我们将在今后的工作中进行改善。

(王明の家で)

李燕:快来看咱们儿子画的画儿!

王明:哦,不错啊!(息子に向かって)贝贝你真棒

**************************************************************

*「真」と「太~了」は「很」、「非常」などと比べてより口語的で、感嘆の語気が強いです。
ちなみに、仕事場で同僚の成功を褒めるときに、「你真厉害!(すごいですね!)」、「你真能干!(仕事ができるな~!)」をよく使います。

褒め言葉をうまく使えば、社内はきっともっと和やかな雰囲気になるでしょう^^

※2011年杭州Navi 07月号「イーチャイナアカデミーの中国人っぽい中国語講座」掲載

 

中国人っぽい中国語講座 -「わかりました」を使いこなそう

「わかりました」は中国語で、「知道了」「明白了」など、いろいろな言い方がありますが、どれを使っていますか?

中国人はどのように使い分けているのでしょうか。意味からすると、それぞれ少しニュアンスが違います。

1. 知道了 情報として了解した。
2. 了解了 情報・事情を了解した。事情を察した。
3. 明白了 内容や意味などを理解できた。
4. 懂了 より難しい内容や意味を理解できた。
5. 好的 情報として了解した。相手の意見やアドバイスを受け止めた。

従って、使うときに下記のことに心がけると良いでしょう。

 

★ 目上の人に対して謙虚さを表したい場合
「明白了」と「懂了」を使うと失礼にあたらず、謙虚さを表現することができます。

「知道了」には「もう、わかったよ」、「了解了」には、「はいはい、あなたの言うことはわかったよ」というニュアンスがありますので、偉そうに聞こえることがあります。相手に敬意を表する場合は「明白了」と「懂了」を使うことをお薦めします。

 

★目上の人に絶対に使ってはいけないパターン
「你明白了吗?」「你懂了吗?」と聞いてはいけません! 「理解できましたか?」という意味になってしまいますので、大変失礼にあたります。
自分の意図が、きちんと相手に伝わったどうか確かめたい場合は、「不知道我有没有说清楚。(私はうまく説明できたかどうかわかりませんが)」と言いましょう。

 

★同僚・、友人同士、夫婦など、普通の会話では
「知道了」「好的」を使いましょう。堅苦しくなく、気軽に使うことができます。

 

★目下の人に意思を伝えるとき
部下から事情説明や仕事の報告などを受けたときは、「知道了」「了解了」と答えましょう。

 

実際には、「懂了!懂了!」と口早に言ったら「もうわかったよ!」という強い意味になりますし、「知~道~了~。」と伸ばし気味に言うと甘えた可愛い感じで「わかったってばぁ~」という表現に使うこともできます。
ニュアンスの違いは、日本語同様言い方によっても表現されるので、上手に使い分けましょう。

 

“中国人っぽい中国語講座”について

 

杭州Navi 掲載中の「イーチャイナの中国語人っぽい中国語講座」をご覧になったことはありますか?

 

杭州に現在住んでらっしゃる皆さんの中には、すでに日常会話は問題ないという方も多いと思います。
また、中国語を学び始めたばかりだけれど、良く使う言葉のニュアンスをきちんと理解したいという方もいらっしゃることでしょう。

 

「イーチャイナの中国語人っぽい中国語講座」は、基本的な文法や頻繁に使われる単語を、中国人はどのように使っているのかを、会話例等を用いて解説している人気のコーナーです。テキストや会話集にはほとんどでてこない”生の中国語”をマスターするために、是非覚えていただきたいものばかりをご紹介しています。

 

例えば、「わかりました。」を意味する、知道了,明白了,了解了,懂了,好的… 中国の方はどのように使い分けているのでしょうか?
また、占便宜,够意思… 何となく知っている単語ですがきちんと意味を理解していますか?

 

正しい意味や使い方を理解していなければ、自分の意思を正しく相手に伝えることはできません。
また、中国人が良く使う言い方が理解できれば、早口・大声の中国人の会話についていくことも容易になるでしょう。

 

この講座の内容を、是非覚えてすらすら話せるようになってください。
ワンランク上の中国語を目指したい方はもちろんのこと、中国語を学び始めたばかりの方にもおなじみの単語や文法ばかりです。
そうすれば、社内でもお友達の間でも、きっと「お、話せるようになったね」と評判になること間違いなしです。